樽前山の見どころ
樽前山登山 (標高 1,041m)
ビジターセンターのある支笏湖温泉から、登山口となる樽前山7合目駐車場までは車で約20分。
7合目から約50分の登りで、外輪山の最高地点である東山(1,022m)に到達できます。距離が短いとはいえ、登山道は火山礫(れき)がゴロゴロしていて転びやすいので、登山前のストレッチはしっかりと。外輪から間近にのぞむ溶岩ドームは大迫力です!
山名はアイヌ語のタオロ・オマ・イ(川岸の高いところにあるもの)が由来で、樽前山を水源とする樽前川を示したものとされています。活火山であることを表したオフイ・ヌプリ(燃える山)という呼び名もあります。
樽前山 登山口 |
登山道 |
外輪からのぞむ溶岩ドーム |
火山情報
樽前山の火口は高温となっており、有毒の火山性ガスも出ているため、火口原は立ち入り禁止です。
また、樽前山は気象庁による噴火警戒レベルが運用されている火山です。登山の際は最新の火山情報をご確認ください。
- 火山登山者向けの情報提供(気象庁のサイトへ移動します)
溶岩ドーム
明治42(1909)年の噴火活動にともない山頂の火口丘に形成されたもので、北海道指定文化財(天然記念物)に指定されています。高さは134m、体積が約2000万立方メートルです。
支笏湖温泉からのぞむ溶岩ドームは、まるで大きなプリンが山の上に乗っているようで印象的。風の穏やかな日には火口から何本も噴気が立ち上る様子も見られます。
風不死岳(標高 1,103m)
樽前山の北西に隣り合っている山が風不死岳(ふっぷしだけ)です。樽前山や恵庭岳と同じ、支笏湖誕生後の火山活動で形成された後カルデラ火山です。
樽前山、恵庭岳よりも早くに形成されたため、現在は深い森林に覆われています。変わった山名はアイヌ語のフプ・ウシ(トドマツの多いところ)が由来です。
樽前山7合目ヒュッテ向かいのお花畑コースや、樽前山の外輪から登ることができます。山頂は支笏湖の眺望が抜群です。
途中には鎖場もあるので、気持ちに余裕をもって登りましょう。
お花畑コース |
風不死岳山頂 |
山頂からの展望 |
登山道の花々
岩だらけで殺風景に見える樽前山ですが、初夏から秋にかけて、険しい環境に適応した様々な植物が山肌を彩ります。 イワブクロは樽前山に特に多いことからタルマイソウという別名もあります。
イソツツジ |
イワブクロ |
イワヒゲ |